「自転車にのって」
企画・制作:インプルーデンス、東九条マダン実行委員会
映像編集:中嶋弘行
音源編集:廣田隆一・マザーシップスタジオ
映像:山田大地、具明徳、 中山和弘
写真:中山和弘、丁春燁
『自転車に乗って~東九条マダンへ~』・・・なぜ自転車なのか。
まず、今回の東九条マダン2020~つなげよう、貯えよう、発信しよう~で発信する楽曲を考えた時、27年前の第1回東九条マダン開催に合わせてインプルーデンスが提供していた3曲、「東九条マダンのうた」、「小さな頃」、「自転車に乗って」のうち、これまであまり知られていなかったこの1曲を選んだというのが現実的な理由です。
そしてプロジェクトが始動し、東九条マダンに初めから関わってこられたJCILの皆さんから「この歌には障がい者がいない」という意見をいただきました。そして意見だけでなく「自転車を降りてみたら」という一節で参加なさいました。この意見と歌声に触れてから、自分が作ったこの曲を聴いた時に見える景色が大きく変わり、広がりました。目を開かせてくださったことに心から感謝の気持ちです。
そしてできあがった皆さんと一緒に考えた歌詞の中では、「自転車で向かう場所」は未来であったり、歴史であったり、出会いであったり、私たちが思い描く理想の社会であったりしました。決して自転車で東九条を回ろうというだけではなく(それも楽しいですが)、自転車という、自分の力では到達できない場所に連れて行ってくれるものに、東九条マダンという祭やそこにある仲間とのつながりという力があれば、自分1人では到達できない場所に行けるという夢や爽快感を込めることができたと思っています。
この作品を、色んな色の人が住む色とりどりの街・東九条で皆さんと力を合わせて作り上げる過程で、私たちは今まで見たことのない「虹の向こうの景色」を一緒に見させていただきました。
次は、この作品を視聴した皆さんと、虹の向こうの景色を一緒に見られたらいいな、と思います。
インプルーデンス 崔 炯仁